リーダーになる人に知ってほしいことを読んで

こんにちは☀

 今回は、松下電機(パナソニック)の創業者である松下幸之助氏が松下政経塾で塾生に実際に説いた言葉を集めた本である、「リーダーになる人に知ってほしいこと」について書きます。そしてその中で私が印象的だった言葉を紹介したいと思います。

一つ目は、「社長というのは心配するために存在している。それが運命であり、宿命であり、さらには、生きがいであると思えないようなら、やめたほうがいい。」

大会社の社長である松下氏が、周りからは羨望の的になっている一方で、実情では随所に問題を抱えており会社のことが心配で晩御飯も胸に詰まって食べても食べられない状態が続いたりする場合があったことをおっしゃっており、かなわないと思うけれど、それが社長の役目であると思っており、それが自身のいきがいであると思っていたことを語られていました。私は、この言葉は、私たちの日々を送っていく際にも非常に効く言葉であるなと感じました。仕事をするときも、新しい環境で人間関係を構築する際も、人間というのは腹の中で心配であったり、不安であったり陰なものを抱えているもの、でもだからこそ私たちは生きているであり、それがいきがいであるのではないかと、この言葉を知り思うことができました。

 

 二つ目は、「随所に縁はある。縁を求めていけば、すべてが自分につらなっていることがわかる。失敗して叱られていても、それを「縁」と思える人は強い。」です。

松下氏が商売を始めたとき、全部がみな最初からお得意先であったわけではなく、中には、「今度の品は売れん」といって商品を返してきたり、不良品をもっていって叱られたこともあったそうです。しかし、松下氏は怒られたときも「これが縁や。怒ってくれるということは、それだけ縁があるわけや」と思って、その人の心をつかんだそうです。怒られるのは誰でも嫌だと思うのですが、それをポジティブにとらえている点が、私とは違うなと思いました。

 この本を読む前は、自分とはかけ離れた存在であった松下氏でしたが、読んでみると自分と同じようなことで悩んだり苦しんだりしていて、案外人が考えることって同じだなと思いました。リーダーシップを研究していく中で、人はどういうことに苦労するのかや、その仕事に対する価値を創造できるようになりたいなと思っています。研究頑張ります!

立石早規