エドワード・デシのパズル実験

 こんにちは。大阪では外出自粛要請が出てるのに、今日も大阪の会社で普通に説明会があったことに疑問を感じている、もも🍑です。説明会があるなら、行くしかなかったので行ってきましたが、外出自粛とは...?ってかんじです。

 

 今回は前回の続きで、エドワード・デシが行った実験について書こうと思います。
 前回も少し述べましたが、デシは「内発的動機づけ」を提唱し、「外発的報酬は内発的な動機づけを低下させる」として多くの学者を驚かせました。

  デシは、パズル実験によって証拠を立てました。実験の方法は次の通りです。

 

①パズルは大学生にとって十分に面白いもので、実験前からそのパズルを知っており、自主的に楽しんでいました。
②学生のグループを二つに分け、ひとつのグループには一つパズルが解けると1ドル支払うと約束し、もう一方のグループには何も約束しませんでした。
③実験室に大学生を一人だけ入れパズルを解かせます。
④制限時間13分のパズルを4個解かせる1時間のセッションを3回行わせます。
⑤2回目と3回目のセッションの間に自由時間を8分間設け、最新の雑誌や灰皿が用意され、外出する以外は自由に振舞ってよいとして、経過を観察しました。

 

 この実験の結果、報酬を約束されていないグループには、特に変化がなく、自由時間も関係なく、パズルに興じていました。パズル解くこと自体が動機づけとなる「内発的動機づけ」の状態だといえます。
 ところが、報酬をもらうようになった学生のほとんどが、8分間の自由時間にパズルを楽しむことなく、雑誌を読むなど、他のことをしはじめました。

 つまり、金銭報酬という外発的動機が、内発的動機づけの状態を壊したといえます。

 

 このようにして、デシは「外発的報酬は内発的な動機づけを低下させる」ということを証拠付けましたが、本当にそう言えるのか?と思うところが正直あります。この説や実験のことを卒業研究で少し触れてみるのもいいのかな?と思いました。

 

 

 

参考
「人材を200%活用する令和時代のオフィス革命」
https://stagemaker.jp/intrinsic-motivation-edward-deci/#
2020年3月29日 閲覧