広告から見える企業方針🧭

 

 インターン生活も終わりかけた8月のある日、担当していたクライアント様の競合他社調べをしつつPV作成の絵コンテを描いていた時の出来事。任天堂ソニーPS4の広告を見ていると、企業の方針がかなり異なっている事を感じました。早速、私がこの二つの企業が違うと感じたPVを見ていただきたいと思います。

ソニーPS4 Lineup Music Video 「夢の中へ」

 

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任天堂Switch「Fortnite E3 2018 出展映像」

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 初めのソニーPS4の映像では、PS4のソフト21本をピックアップし紹介映像を織り交ぜ、10代に人気の”ヨルシカ”のボーカリストとボカロPの”石風呂”さんが”井上陽水”の夢の中へをマッシュアップし一つの作品としたPVになっています。10代から年代の高い人にまで対応している上、PS4のソフトを”21本”まとめて告知されています。一方で、任天堂SwitchのPVは一つのソフトに絞られており、汎用的なBGMとUS展開もしやすいものになっています。どうして同様の家庭用ゲーム広告にも関わらずこのような差が生まれるのか気になったので調べてみました。

 

 任天堂のゲームとソニーPS4の両方をプレイしたことのある方は実感しているかもしれませんが、任天堂ソニーのゲーム機ではスペックの差が大きいです。

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表を見れば一目瞭然ですが、GPU性能・メモリ容量・ストレージ容量を見るとPS4Proのスペックがずば抜けていいです。ゲームはヌルヌル動くしグラフィックも最高!ということが言えます。ゲームタイトルでいうと「モンハン」(もうすぐアイスボーンが出ますね!🤤)「マイクラ」などがあります。ということは、PS4では現時点ではどのようなゲームも対応できる→様々なゲームハードメーカーはPS4でソフトを販売するという流れになります。そこで最初に見ていただいた広告のようにPS4では多くのソフトの広告を1本のPVにて紹介しているのではないかと感じました。

 

 一方で任天堂の広告は基本各タイトルで広告を出しています。そして、任天堂は各ゲーム会社の代表者が口を揃えて”任天堂ハードは子供向けであり、任天堂ハードは任天堂タイトルしか売れない”と語っています。どういうことかというと、まず、任天堂はグラボ性能がいいわけではないのでモンハンなどグラフィックや操作性が求められるゲームはできません。マリオなどの簡単な操作・グラフィックしか対応できず他社のゲームハードは対応しづらいため他社のタイトルが出しづらいという状況になっています。また、任天堂で売れるハードは任天堂のゲーム機にマッチしており他社のものは向いていないため他者タイトルはPS4でプレイする人か多くなっているため売れないとされています。

 

 皆さんはここで一つ疑問が生まれませんか?”任天堂も機械性能を高めて様々なソフトに対応できるようにすればもっと売れるのでは”と私は任天堂がどのように考えているのかインタビュー資料を漁りました。その中に”性能を重視しているのではなく、ゲームの面白さを重視しています。宮本茂さんが開発するゲームが現在の性能で実現できない時が新しい開発が必要なサインになります。”という文章を見て、これを任天堂が基準にしているために現状に落ち着いたのだと思いました。無理して性能を追い求めることをせず現在のスタイルを確立しているのだと思います。確かに性能を追い求めるならコアi7のGPU・メモリ抜群のゲーミングPC買って遊んだ方がいいのかも、と思ってしましますね(≧∀≦)ちなみに私はコントローラーで遊ぶのが好きなのでゲーム機派です。

 

 このように、何気ない広告から様々な企業の方針の違いが見えてくることがあると思います。気になった企業を調べる時にホームページに行き理念を調べるのもいいですが、広告を調べることで文字になっていない企業の思いを読み取れることに繋がることもあるので、広告を毛嫌いせず皆さんも見てみてください😊私は広告が好きなのでめっちゃ見てます👁

 

🍣稲荷でした🍣