熱帯

  こんにちは。もも🍑です。先日、森見登美彦の『熱帯』という小説を読みました。わたしの好きな芸能人のひとりであるメイプル超合金カズレーザーさんがおすすめしていた本で、ずっと気になっていた本です。今回は、熱帯を読んだ感想とこの本から学んだことを書いていきます。
  『熱帯』は、主人公が作者の森見登美彦で、作者の「想像」の世界の物語です。物語が思った以上に複雑で、読んでいると頭の中がぐちゃぐちゃになります。いくつもの物語が何重にも重なっているかんじです。とくに後半はぐちゃぐちゃで(良い意味で)、1回読んだだけでは理解できないので同じところを何度も読み直していました。読むと頭を使うのでどっと疲れるのですが、まるで本の中を、物語の中を冒険している感覚に陥ります。
  この本から学んだこと、なるほどなと思ったことは、本を読むということは最初から最後まで本の世界を冒険することで意味があるということです。たまに本の始めと終わりだけ、あらすじだけを読んで本を読み切ったという人がいます。実際わたしもよくやります。ミステリー小説とかは犯人が気になって気になって仕方なくなり我慢できずに結末読んじゃうとか。あと単純につまんないからもう結末だけ読もーとか。でもそれって、本当の読書ではないなーと思いました。熱帯にも出てきますが、「本を読むことは、登場人物たちと一緒にその世界を生きること」。物語の世界にひたる幸せなひとときを味わうことが読書の醍醐味です。熱帯は、それを強く感じさせてくれる小説でした。熱帯を読んでから、いろいろ「想像」することが楽しくなりました。
  ここまで語っておきながら、まだ最後までは読んでいないんですけどね...また最後だけ読んじゃわないようにしないと。最初から最後まで本の世界を冒険しないと。レポートとかやること落ち着いたらまたブックカフェに行って読みに行きたいと思っています。