エリクソンの生涯発達心理学について

 こんにちは☼今回は、エリクソンの生涯発達心理学について調べてみました。

 発達に関してエリクソンが作り上げた理論は、「発達は生涯を通じて行われる」という理論です。エリクソンのライフサイクル理論では、それぞれの発達の段階に応じた発達に対する課題というものがあるそうです。

 その課題の中で今私達の年代での課題は

青年期「アイデンティティ(自我同一性)の確立 対 アイデンティティの混乱)

      ↳「私はこういう人間で、こんな風に生きていきます」

※人生とはや愛とは何だろうかというのに悩む時期

→知能の発達は最終段階複雑で抽象的な問題に思い悩む

思春期(第二次性徴)心身共に大きく変化する

→「本当の自分」(自分は独特で、貴重な存在であるという感覚)

キーパーソン:ロールモデル(先生、親、友人、著名人、偉人、マスコミ)

アイデンティティの確立

 1悩む 2自分なりの考えを持つ 3それに沿った人生に向かって努力している状態

②モラトリアム
 →アイデンティティについて、悩んでいる状態 

eg,若気の至り

*本当はアイデンティティの確立に不可欠

③早期完了 一般には無気力と誤解される

悩まずに与えられたアイデンティティにコミットしている状態

         (悩まないことが問題)→自分で決めない

アイデンティティ拡散

→悩むことを避けている状態

*人生の大切な決定ができなくなる

Neet Not in Education Enployment or Trainning

アイデンティティの確立ができると・・・何があっても変化を受け入れることができる

                 変化はストレス、自分を変えるのは怖い

                 臆することなく、自分と向き合い(基本的信頼)

                          というものでした。

そして、このエリクソンのライフサイクル論について教育心理学的視点から書いている論文を見つけました。その中で、大学時代のことについて書いている箇所を見つけました。それによると青年期の居場所探しは、社会へ大人として 出ていく準備期間なるが故に、様々な中学生活、高校生活、 大学生活における活動が、勉学であれ、部活やサークル活 動であれ、趣味であれ、自分が大人になるために自分自身 が行う成人式となり得る可能性があるのである。 このことを先に示した3つのプロセ スと対応して捉えると、分離・試練・承認を支援する役割 であり、分離・試練・承認を与える役割であるといえる。 青年が自分自身で行う成人式を支援し司る司祭という 見方は、仰々しささらには学校で生徒や学生に教える教師 の役割を逸脱しているという印象を持つ。しかし、生徒や 学生が各教科や学問の世界に打ち込んでいくことにおい て、教師として授業をし、ゼミを行い、研究を指導してい くことは、生徒や学生との信頼関係をもとにして、生徒や 学生自身が教科や学問という壁を登ることを見守り、支え ることが必要な場面も出てくるであろう。さらには、時に 生徒や学生を突き放し試練を与え、その後に彼らの確かな 成長に対して承認を行うことも必要である。このときの教 師に成人式の司祭としての意味を見出し、生徒や学生自身 の自己成長を促進し支援する教師の役割があるといえる。と書かれていました。

 

参考資料:教育心理学的視点からエリクソンのライフサイクル論及び アイデンティティ概念を検討する  小沢一仁*