絵本の役割📚👶

こんにちは☼

 皆さん春休みどうお過ごしですか?私は、就活出遅れているので、毎日SPIやらESやらで四苦八苦しています。特にSPIの数学!またここにきて数学地獄。でもやらなくては、足切り。とにかくやらねば!がんばります🏳

 私は、こども業界を志望しています。その中でも絵本や児童書に携わる仕事をしたいと強く思っています。絵本に携わる会社に入るためには、まず絵本についてよく知らなければいけないかなと思い今絵本について調べています。絵本に関して論文などで調べていて、おもしろい論文を見つけたので、皆さんにも紹介したいと思います。その論文というのが、『2歳児の母親における共同注意成立に関わる働きかけと言語発達の関連について-絵本遊びの場面分析からー著 小野里美穂 石川陽子 』という論文です。

 この論文によると、私達がコミュニケーションをとる目的の一つに情報や情動の共有があります。しかし、私たちは、最初から(赤ちゃんの時から)、他者と上手に言葉を用いてできていたわけではありません。その上手になるための最初の一歩として赤ちゃんは、共同注意という行為を行います。共同注意というのは、他者と一つの事象に注意を向け、共有する行為であり指差し注視、交互注視、指差し、事物、言葉等を手掛かりに遂行する行為のことです。

 そしてこの共同注意というのは、こどもの言語発達や、心の理論の先駆けとなっている、とても重要な行為です。その共同注意が成立しやすいのが絵本遊びだそうです。また絵本遊びはこどもの言語発達や社会的発達を促すことが指摘されています。

 この論文では、絵本を通しての母や養育者の子供との関わりに焦点をあてて観察をし、どういう関わりが子どもの上記に挙げた言語発達などの発達を促進できるかを考察していました。その結果によると、こどもの絵本への注意をよく促しこどもからの働きかけに肯定的に反応したり、こどもの興味関心に沿って話を広げる母親の子どもは模倣の増加、表出語彙、助動詞や文の長さの伸びが顕著でした。また一方で子どもの注意を維持するが子どもの注意を大人の方に向けようとする傾向や、子どもの働きかけに対して「否定的応答」 が生起する傾向が認められた母親の子どもの発話数 の伸びは緩やかでありました。このことから、こどもの言語発達等の促進には、前者の母親の関わりがいいことをこの論文では、結論付けていました。

 私も保育園でアルバイトをしていてこどもの注意の引き方にとても苦労しています。だから後者のお母さんの気持ちもわからなくない。しかしこの論文を読んで、こどもの関わり方って子どもたちの成長に大きくかかわることを再確認したので、これからも頑張って工夫してこどもたちと関わっていきたいなと思いました。 立石 早規