良き政治家

 

毎日毎日家ですることがなくて、大人の塗り絵を始めた松本実優です。みんなは毎日家で何をしてますか?

 

今コロナで騒がれており、コロナストレスも溜まってきている中で日本の総理大臣は“判断が遅い”“政党によって意見が違いすぎる”などさまざまな意見がニュースやTwitterなどのSNSで見られますが、そもそも良き政治家とはどういう人たちのことを言うのでしょう。

 

以前までの「政治」という単語がもう意味が本来の意味を持たなくなった。その原因として民主主義の発展がある。かつての絶対王権の時代ならばいざ知らず、今日では人民が主権者となり、民主政治が実現している。一人ひとりの市民が自らの自由や権利を擁護するために政府を組織したのであり、そのように組織された政府の権力は民主的な統制に服している。ある意味で、主権者としての集合的な人民が、自分たち自身を統治しているのが民主政治であり、それは自己統治に他ならない。そうだとすれば、自分たちで自分たちのことを律しているのであり、その限りでは「統治」という、上位者が下位のものを支配するという垂直的なイメージにはそぐわない。しかし、本書の著者であるフランスの政治学者ピエール・ロザンヴァロンは、今日の民主主義を論じる上で、あえて「統治」という視点に注目する必要があるという。民主主義の下でも、「統治」という問題は残る。いや、現在、かつてないほど「統治」のあり方やその質が厳しく問われなければならないとロザンヴァロンは強調する。 その理由の一つに、現代民主政治において執行権の力が強大化し、「民主主義の大統領制化」が進んでいることが挙げられる。その意味で、従来の立法権を中心とした民主主義論は、大きな転換を迫られているのである。現代において、民主主義といえばもっぱら代議制民主主義がイメージされるが、その場合にポイントとなるのは、いかにして社会に存在する多様な利害を、政党を通じて国政に反映させるかである。しかしながら、このような視角は、「統治」そのものを検討する上では十分ではない。今こそ、いかなる統治が「良い」のか、この問題をストレートに問い直すべきであるとロザンヴァロンは主張する。

 

民主主義であるが故にさまざまな意見が飛び交い問題も多く起きている。今回のコロナのように思いもしなかった問題が起こった時国の代表として行動してくれる政治家たちには、政治の形が変化してきているようにそれに適応する能力が必要だと感じた。